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がん相談Q&A

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乳がん(2009年3月分)

【質問1】

相談者:60歳代 女性
2007年7月定期検診で疑いありと診断され、その後6ヶ月毎にエコー・マンモグラフィーの検診を受け、2008年7月からは3ヶ月間毎のエコー検診になりました。刺針検査も2度受けましたがマイナスでした。
2009年1月の検査では右に4個、左に3個あり、一番大きいのは7mm、4mm、3mm程の大きさです。
乳腺外科で診察を受けていますが、このまま検査を受けているだけで良いのか少し不安です。

回答: 最近は乳がん検診が以前に比べてすすめられています。よく2次検査に来られる方がいますが、良性の場合もあります。細胞診では悪い細胞は出ていないので、経過をみて頂いたらよいと思います。
3ヶ月・6ヶ月と検査と検査の間は不安になる場合もありますが、経過をみていって、大きさや形状など、状態が変われば再度検査ということもあります。細胞診や組織診などは、一部の細胞しかとれないので一度の検査では診断に至らないこともあります。『変化がない』ということをみていってもらえれば大丈夫だと思います。(医師)

 
 
【質問2】

相談者:70歳代 女性
乳がんで左乳房とリンパ節を切除して10年後、胃に転移。内視鏡的手術で胃の腫瘍を切除してから2年目になります。アリミデックスR1日1mg1錠を服用しています。
昨年10月の胸部腹部CT検査で右肺に小さな腫瘍が見つかりました。主治医の先生は「半年前の同じ検査でも転移の疑いがあったが、その時とあまり変わっていないので半年毎のCT検査で変化が出てきたら抗がん剤を使うが、今はアリミデックスRの服用でよい」といわれます。
この治療方針で良いのでしょうか?他に有効な治療法はありますか。よろしくお願い致します。検査方法はいつもCTですが、MRIの方が良いのではないですか?

回答: これでいいと思います。なぜいいかというと、“変わっていない”からです。がんが同居している状態であるといえます。がんがない状態に匹敵する状態だと思われます。このアリミデックスRでいい状態が保てていればよいです。抗がん剤で縮小を試みる方法もあります。アリミデックスR以外の薬もあります。MRI・CTで比較というよりはCTを続けて比較することがいいと思います。MRI(目先の変わった検査)をすればいいと思われるかもしれませんが、同じ検査を定期的に続けていくことが大事です。化学療法をして体の不安を増やすよりはアリミデックRで様子を見ればよいと思います。がんもあなたの体の中からでてきたものであり、共存していくことも大切です。あせらなくとも大丈夫です。
私の患者で78才の方がおられますが、『80歳のお祝いにがんも祝ってあげましょう』と声かけをしてあげています。

相談者: CTが被爆にはならいでしょうか?

回答: 大丈夫です。半年のスパン(期間)でみれているのは素晴らしいことです。

相談者: CTとCTの間はどれくらい空けたらいいですか?

回答: 半年でもいいし、3ヶ月なら3ヶ月でもいいと思います。今の治療がいい環境であることを喜んでください。(医師)

 
 
【質問3】

相談者: 乳がんの中でも硬癌で半年経過しています。ザンクトガレン(St.Gallen Consensus meeting 2年に1度スイスで会議がされている乳がんリスク分類)のガイドラインに従って、何もしないまたはフェマーラR(アロマターゼ阻害剤)の内服の選択があると説明され、(主治医からは)自分で決めなさいといわれました。
リスクも説明された上で悩んだ末に生活の質をとりました。私は、骨粗鬆症で患っていたため何もしない方を選択したんです。
主治医に硬癌であるといわれ、自分で本を調べてみたら“進行が早い”と書いてあり心配になっています。何もしない方を選択して大丈夫でしょうか?

回答: ザンクトガレン(St.Gallen)のガイドライン⇒低リスクでホルモン感受性(+)であり、リスクはとても少ないと思います。現在のリスクからは硬癌でということは考えなくてもいいです。心配なら薬の内服をおすすめします。

相談者: 半年おいといて、今から(フェマーラR)飲んでも大丈夫でしょうか?

回答: それに対するエビデンス(証拠)がないので何ともいえません。クエン酸タモキシフェン(ノルバデックスR等)((抗エストロゲン剤/クエン酸トレミフェン(フェアストンR)もある))は骨粗鬆症の副作用はありません。(骨粗鬆症の予防効果がある)(医師)

相談者: セカンドオピニオンをなかなか言い出せないです。タモキシフェンを飲みたいが、主治医にはこの病院ではタモキシフェンを取り扱っていないといわれてしまいました。主治医といい関係が築けない。

回答: 自分に合わない医師に診察してもらうよりはセカンドオピニオンを受けてもいいと思います。
1年たっても5年たっても(セカンドオピニオン)受ける方もいます。医師側としては何も思わないですよ。

相談者: 硬癌なのになぜ低リスクなんでしょうか?

回答: 癌の性質を示すものだけであって、リスクとは関係ありません。(医師)

相談者: 主治医がフェマーラRの定数登録をしているといわれるんですが・・

回答: もう定数登録はしていません。病院の方針よりも自分にあうところを選んだほうがいいと思います。(医師)

相談者: 医師は硬癌というのを知らせるものなのでしょうか?

回答: 私は言いません。これは、治療に有益ではないので言う必要はないと思います。
あなたの場合は硬癌ということを知って不安になってしまっている。硬癌だから悪いというようには思わないほうがいいと思います。硬癌というのは細胞の質であって、それで治療方法が決まるわけではありません。(医師)

 
 
【質問4】

相談者:60歳代 女性
・2年たっている現在、これからどうなるのか。
・痛みとか他の何かが出てくるのか。
・不安が付きまとっている。

回答: 2年というのは、手術して2年?再発して2年? 手術して2年なら、経過をみなければ実際のところわかりません。治療が必要なら治療をしながら様子をみていったほうがいいでしょう。(医師)

相談者: 手術して2年です。傷口の痛みはなくなったのですが、リンパと傷口以外に痛みがあることがあってそれが心配です。真ん中とか・・毎日どこかが痛みます。

回答: 痛みには個人差があります(医師)

患者会: 患者の立場からお話させていただきます。そういうことも(どこかが痛むこと)あります。3〜4年、4〜5年は痛みがあります。私は32歳で乳がんになり、15年たっています。リンパマッサージを民間療法としてやっており、以前新聞にもとりあげられました。(そういった痛みは)不定愁訴なんです。心の痛みです。私のところに来る患者さんに対して2時間かけてマッサージしていくうちにいろいろなお話をしています。家事とかいろんな生活をしているうちに、リンパに汚れがたまります。マッサージをすることで血行がよくなって、排泄がよくなります。心のわだかまりと体のわだかまりは一緒にくるものだと思います。
よく、患者会というと医療者を攻撃するための会といわれたときもありますが、そういう会ではないです。戦うべきは病気なんです。心をお掃除できる方とお話をするのが一番です。先生方はなかなか時間がないです。セカンドオピニオンにいって、その先生と合えば、主治医をかわっても大丈夫だと思います。お金を出すのは私達自身なんですからね!

相談者: お天気が悪くなると痛むことがあります。

患者会: お天気が悪くなると心も曇ってしまいますよね。
(診察の)時間が短くても、心を癒してくれる先生が一番です。私達の会(すずらんの会)ではそういった情報も持っています。私自身は15年たっても台風が来る前には痛くなります。冷たい飲み物を飲んでなぜか胸が痛くなったこともあります。先生に命を助けていただいたのだから、あとは自分でもできることはしていかなければならないんです。

 
 
【質問5】

相談者: 1年前にA病院で手術をしました。安全を考えて全摘を希望しましたが、1.1cmの腫瘍なので温存をすすめられました。一度、手術を温存で行いましたが、切除した断端に腫瘍細胞があるということで2度目に全摘の手術を行いました。浸潤性腫瘍癌でグレード1、化学療法でもホルモン療法(フェマーラR)でもどちらでもいいと言われました。生存率が同じだといわれたため、ホルモン療法を選択しました。
現在、手のしびれがあります。朝起きると曲がりません。全体にしびれた感じがあります。本当に敏感になってしまったように感じます。3ヶ月間(診察と診察の間)先生の話を聞かないと本当に不安になってしまいます。おとなしい癌だけれど、根をはると言われていろいろと考えてしまいます。どこかに異常があれば癌ではないかと思ってしまいます。今あるしびれには慣れてくるのでしょうか?骨密度はどれくらいで調べていくのでしょうか?

回答: 1年に1度骨密度を調べるとよいと思います。日本人は外国に比べると骨太ですよ。(医師)

回答: わたしのところでみている患者さんでも、どうしても朝こわばるといわれる方が多いです。女性は家事をしたりだとか朝から動かすことが多いから大変かとも思いますが、動かしていくうちに楽になると言われます。(医師)

相談者: センチネルリンパ節生検はマイナスでした。

回答: しびれは郭清によるものではないですね。いろいろな心配も再発の心配(リスクがなくなっていく)とともになくなっていくと思いますよ。(医師)

患者会: (リンパ郭清によるものなら)弾性ストッキングやリンパマッサージなども保険適応になりましたね。

相談者: 一応、また再建もできるように手術しておいたからと主治医に言われました。もうこんな年なので関係ないかもしれませんが・・

回答: 年齢は関係ないですよ。私の患者さんで78才の方でも温存を希望された患者さんがいます。孫と一緒に温泉にいきたいというのが理由です。再建の手術は自分の皮膚を使うのなら保険も適応できます。(医師)

患者会: 乳がんになったというのがマイナスととるのではなくて、それも人生の一部として考える。痛みにしても、あれだけの手術をしたのだから痛みもでる。     上手に受け入れて同居していく。そういう気持ちが大切です。そうすると自分の個性だと受け入れることができる。私の夫が“乳をなくしたくらいでなんで暗く生きないかんのや。“立派だよ”と認めてくれた言葉が心に残っています。

相談者: ホルモン療法で(フェマーラRばかりで)アリミデックスRの話はあまりでませんが・・

回答: それ(アリミデックスR)が一番データがあるんですよ。今後、他の薬のデータが集まってくれば差が出てくるかもしれません。後から出た薬がいいと思ってしまうかもしれませんが、データがない分、副作用も分っていない部分もあるかもしれません。(医師)

 
 
【質問6】

相談者:50歳代 女性
ホルモン療法(アリミデックスR)の副作用等について相談したい。現在いろいろ現れているものが乳がん治療によるものなのかよくわからないため。
(相談者自身が追加)手の痺れがあります。初めは飲んで立てなくなるくらいにえらかった。整形外科にいって、動かしなさいといわれました。半年くらいたってよくなってきた。寝ている間えらくなってきて、夜中に起きたときにマッサージしています。五十肩みたいになり、骨に転移したのかと思いましたが、PET−CTを受けて、その結果五十肩の治療をしなさいといわれて今治療しています。後は、口が渇いたり、トイレが近くなったりします。唾液が出なくなります。抗がん剤は7ヶ月前くらいに終りました。それは化学療法のためになったのか、ホルモン療法のためか分りません。PET-CTも意味のあるものだったのかという思いがあります。

回答: PET-CTが100%いいとはいえません。両肩に軽い集積があったのではないでしょうか?医師が転移ではないといわれるならそれで大丈夫ですよ。私は、骨であれば骨シンチで十分だと思っています。PET-CTは、補助診断であって、確定診断ではありません。検査して、結果はどこかで納得していくしかありません。副作用に関しては、同居していかなければならないと考えます。副作用が効果を上回ったときには、薬剤の変更や中断などを考えなければいけないですが。
アンスラサイクリン系(AC療法EC療法で使用される薬:アドリアシンR、ファルモルビシンR)の薬は強いものです。許容範囲であれば、副作用とも同居していきましょう。日本の乳がんがおとなしいといわれるのは、お茶の成分のカテキンをよくとるためともいわれています。朝の体のこわばりは誰でも(健康の人でも)ありますよ。(医師)

相談者: 現在、3ヶ月に1回病院に通っています。副作用に対して医師から“しょうがいない”といわれると“そうですよね”としかいいようがないんです。ホルモンの感受性はER(+) PgR(-)でとりあえず全部やったほうがいいと言われました。リンパ節は転移していません。HER2(−)です。ステージUaで中間リスクのホルモン不確実といわれました。

回答: 飲まれてからすぐに症状がでる患者さんもみえます。どうしても症状が軽減しない場合は薬を変更する方法もあります。(医師)

 
 
【質問7】

相談者:60歳代 女性
平成20年8月手術。浸潤した乳管癌の中の硬癌です。温存手術後、放射線治療を終え、アナストロゾール(フェマーラR:アロマターゼ阻害剤)を2ヶ月半程内服したところ体中の骨の痛み、頭痛が四六時中続き、止めて2ヶ月になります。主治医に薬の変更を申し出たのですが、閉経後はアナストロゾールだからと言われ、処方をして頂けないのですが、病院を変わった方が良いかどうか迷っています。医師との相性も多分良くないと思いつつこれまでです。

回答: 自分の治療が宙に浮くのはよくない。病院を変わるならしっかりと変わることが必要です。名古屋の病院に通っていらっしゃるようなので、“通うのがえらいから”とかという理由でもいいと思います。乳がんに関しては、いろいろな情報がたくさんある。ショッピングはよくないので、しっかりと決めて、通うことが大事です。(医師)

 
 
【質問8】

相談者:40歳代 女性
右乳房切除部位の痛みがなかなか軽減しない。主治医は、徐々に軽減していくとのアドバイスであるが、話を聞いてみたいのでお願いします。痛みに関してはさきほどもありましたので、治療法について何かありますか。

回答: 閉経前でしょうか?(患者からそうですとの返事)卵巣腫大はクエン酸タモキシフェンを内服しているのならありえる副作用です。(医師)

相談者: 主治医に悪性なら大きくなったり、小さくなったりはしないといわれました。3ヶ月ごとに変化をみています。あと、患側(手術した側)の腕での採血はだめなんでしょうか?手術していないほうは血管が細いので。

回答: 採血など問題ないと思いますが、虫に刺されたら腫れやすいとか感染しやすいのはあります。採血の際の駆血帯のうっ血もあります。両側の乳がんの患者さんもおられ、手術した上肢から採決しています。副作用が心配なら、クエン酸タモキシフェン(抗エストロゲン剤)から他の薬に変えてもいいですよ。    ジェネリック薬品(後発医薬品)もクエン酸タモキシフェンに関してはでています。タスオミンRという薬はクエン酸タモキシフェンのジェネリック薬品ですが先発医薬品であるノルバデックスRの2/3の価格です。一流メーカーがどんどんジェネリック薬品をつくっています。世の中の流れです。

 
 
【質問9】

相談者:40歳代 女性
アルコールの解毒酵素を持っていない人は、肝臓の数字がどこまで上がっていたら、アウトなのでしょうか?副作用で、足の裏全体が24時間痛いのですが、何か良い方法はありますか?治らないとしか、誰もが言うだけで何もしてくれない。

回答: アルコールのことを聞くということはタキサン系の治療でしょうか?

相談者: タキソールRをしています。治療とともに100近くまで上がりました。Weeklyです。1回休んだら(検査値は)大丈夫でした。

回答: タキソールRはアルコール過敏症の方は適応を外すべきかもしれません。アレルギー止めのレスタミンR(抗ヒスタミン剤)は飲んでいますか?

相談者: 飲んでいます。でも喉がしびれてくるんです。

回答: 抗がん剤の後もレスタミンRを飲んだらどうでしょうか? 私の患者さんでそういう方もいらっしゃいますよ。

相談者: ずっと足がしびれています。足の皮膚もむけてしまったりして・・

回答: タキソールRの副作用に末梢神経障害があります。Weeklyだと、量的にはMonthlyよりも多くなります。痺れには漢方薬のツムラ114(紫苓湯/サイレイトウ)が使われる時もあります。ものすごく効く場合も、効かない場合もあります。皮膚の副作用にはゼローダ(手術不能・再発乳がんに使用される抗がん剤)を内服したときに現れる手足症候群もありますね。皮膚については、クリームなどを用いて手入れして下さい。末梢神経障害は治療が終らないと何ともいえません。(医師)

 
 
【質問10】

相談者:60歳台 女性
マンモの検査後、石灰化組織が見つかりましたが、進行を防ぐ方法がありましたら教えてください。

回答: ありません。定期的に検査をして様子をみていってください。(医師)

 
 

 

乳がん(2008年3月分)

【質問1】

相談者:昨年5月に乳癌の手術と化学療法を4回受け現在ホルモン剤を飲んでいますが、今後はどのような検査を受ければ良いでしょうか?

回答:年に1度の検査を受けて下さい。乳癌は骨・肝臓・肺・まれに脳に再発することがあるので、年に1度骨シンチや、肺・肝臓・脳はCT検査、またはPET検査を受けます。主治医と相談し検査を受けて下さい。 

 
 
【質問2】

相談者:子宮筋腫で子宮を切除し、今度は乳癌になり乳房も切除しました。女性ではなくなったようで・・・

回答:子宮の切除をしても卵巣は残っていますし血液のホルモンは同じです。何も変わっていませんよ。

 
 
【質問3】

相談者:乳癌の手術を受けました。反対側の乳腺が癌になることもありますか?

回答:両側の乳癌になる方は3%といわれています。100人いれば1〜2人でしょう。しかし、検査を受けて早期に発見することが大切です。

 
 
【質問4】

相談者:昨年2月に乳癌の手術をうけました。体重が増えて困っています。

回答:安静にしすぎていませんか?リンパ節を切除していれば重たい荷物を持つことは制限されますが、リハビリにもなりますし、適度に運動をして下さい

相談者:しかし、主治医より「怪我をするな」「怪我をするな」と言われています。先日足を怪我して腫れがひきません。

回答:怪我をしないほうが良いのは手術でリンパ節を取った手・腕の事です。心配いりませんよ。

 
 
【質問5】

相談者:日焼けをすると再発しやすいと聞きましたが?

回答:それは皮膚がんのことですね。日焼けをすると皮膚がんになりやすいと言われています。乳癌になりやすくなるわけではありません。

 
 
【質問6】

相談者:手術後、脇の痛みが取れません

回答:リンパ節を切除するとリンパの流れが悪くなったり一部神経を傷つけたりします。左右の温度差が生じたりするのでリンパマッサージを受ける方もあります。

 
 
【質問7】

相談者:手術後の健康管理や再発防止はどうしたら良いでしょうか?

回答:再発防止に「これが良い!」と言うものはありません。年に1度の検査を受け、上手に気分転換を図り、前向きに、適度の運動をして下さい

 
 
【質問8】

相談者:体験談を聞かせてください

回答:すずらんの会代表者よりアドバイス
私は37歳のときに乳癌になりました。きれいに着飾りたい時期に発病し、お乳をとることで女を捨てたような気持ちにました。落ち込みから前向きな気持ちを持てたのは、一人じゃないと言うことです。他にも同じような人はいます。患者会や家族の力をもらっています。でも、傷が痛むのではなく、心が痛みました。リンパの腫れにも悩み、自己でマッサージ方法を習得しました。冷えや疲れ、悩み事があると悪化させるので気を付けてください。

 
 
【質問9】

相談者:小葉がんについて教えてください

回答:小葉がんとは乳癌の一種で小葉と言う部位(場所)の事です。乳癌の治療はがんの顔つきやリンパ節への転移があるか無いかで決定します。またホルモン感受性があるか無いかでホルモン剤を内服するかが決まります。
小葉がんだからと言って検査や治療方法が変わるわけではありません。

 
 
【質問10】

相談者:半年に1度検査を受けているのですが被爆が心配です
回答:検査であびる放射線は微量ですので大丈夫です。

 
 
【質問11】

相談者:乳癌手術を受け1年が経ちUFTを飲んでいます。最近、尿酸値と腫瘍マ−カ−が少し高く心配です。

回答:尿酸値は抗がん剤の影響で高くなることがあります。少し高いだけなら心配いりませんが尿酸値をさげる薬を飲む場合もあります。
腫瘍マーカーが高いからといって必ず転移があるわけではありません。また、逆に腫瘍マーカーが低くても転移する場合もあり、ひとつの指標と思ってください。血液検査の結果と併せてCTやPETの検査を受けてください。

 
 
【質問12】

相談者:マンモグラフィ−は痛いから受けたくありません。エコーの検査だけではいけませんか?

回答:マンモグラフィ−は乳腺が堅い方は写りにくいことがありエコ−も必要になります。また逆に、エコ−では異常を認めなくてもマンモグラフィ−で異常が見付かるかたもあるので併せて検査を受けて下さい。一番大切なことは前回のフィルムと比較することにあります。

 
 
【質問13】

相談者:娘が乳癌の末期です・・・どうしたら良いでしょうか?

回答:治癒が不可能になってしまったら、悪化させないように、痛みを感じないように、身体に負担をかけないようにすることが大切なのではないでしょうか。

 
 
【質問14】

相談者:再発したら治らないの?平均寿命まで生きられないの?手術はできないの?

回答:手術は再発を防ぐための治療であり、再発してしまったら全身療法に変わります。乳癌は10年20年経ってから再発することもあり、検査を受けながら、がんと共に生きてほしい。また、再発しても進行しないための治療を続け、平均寿命まで生きれば、治癒したことになるのではないでしょうか。

 
 
【質問15】

相談者:乳房全摘後、身体のバランスがおかしく肩がこって困っています。

回答:下着メーカーに相談すると、乳房の重みを測定して、同じ重さのパッドを作ってくれるそうです。それでバランスが良くなった方がいらっしゃいますよ。

 
 

 


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